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- 2025.12.30相手の本音を自然と引き出す会話術
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こんにちは!
今回は、話し方教室ネイチャースタイルで30年以上の指導経験からまとめた“相手の本音を自然と引き出す会話の技術”を紹介します。「相手が本音を話してくれない…」
「こちらが質問しても、表面的な返事しか返ってこない気がする」
でも、会話が苦手な人にとっては、「どう接したら相手が打ち解けてくれるか分からない」という声をよくいただきます。実は、本音を引き出すのに必要なのは“テクニック”よりも、相手が安心して話せる空気づくりです。これは心理カウンセリングでも、話し方レッスンでも共通しています。
相手が「この人になら話しても大丈夫だ」「否定されない」と感じる『安心感』を作ることが最も重要です。
無理に聞き出そうとせず、自然と相手が口を開きたくなるようなアプローチを、心理学的な観点も含めていくつか紹介します。1.ポジションと環境の工夫
本音を引き出すには、テクニックよりもまず「環境づくり」。
真正面に向き合うと「対立」の心理が働き、緊張感が高まります。💫おすすめの座り方:
・横並び(カウンター席やベンチ)や、L字型(90度の位置)に座る。
・同じ方向を見ることで「仲間意識」が生まれやすくなります。💫おすすめの位置:
・相手の右側(自分の顔の左側)に位置する。
・人の顔は左右対称ではありません。左側は“社会の顔”と言って、右と比べて穏やかで柔和な表情になっています。💫おすすめのシチュエーション:
・「ながら」会話:車の運転中、散歩中、食事中など、視線が合いすぎない状況。
・夜の時間帯:副交感神経が優位になり、リラックスして本音が出やすくなります。2.「質問」より先に“安心感”を渡す
相手が心の中でこう感じた時、本音は自然と出てきます。
・「この人なら否定しない」
・「話しても大丈夫だ」
・「理解しようとしてくれている」大切なのは、あなた自身が“安心できる人”であること。
3.まず自分から「弱み」を見せる(自己開示)
心理学には「返報性の原理」というものがあります。「相手がオープンにしてくれたから、自分もオープンにしよう」という心の働きです。
これは、相手が心を開いてくれる効果的な第一歩です!🟡たとえば…
いきなり「どう思ってる?」と聞くのではなく、「実は私、最近〇〇について自信がないんだよね」「正直、最初は不安だったんだ」と、自分の小さな本音や弱みを先にさらけ出します。
4.本音を引き出す会話スキル
୨୧┈┈┈┈1⃣┈受容の姿勢┈┈┈┈┈┈୨୧
💫ポイント:“安心させる相づち”で場を暖め、“否定を一切しない”
相づちの目的は「聴いていますよ」を伝えること。・「なるほど」
・「そうなんですね」
・「たしかに」💫ポイント:質問より“共感”を先に置くこと。
焦って質問すると、取り調べのようになり、本音が出にくくなります。・否定しない
・急かさない
・結論を急がないこれだけで、相手は驚くほど心を開いてくれます。
💫聞き方のコツ:
・たとえ反対意見でも、まずは「なるほど、そう思っているんだね」「そういう見方もあるね」と受け止めます。
・アドバイスや反論は、相手が全て出し切った後、求められた時だけにします。୨୧┈┈┈┈2⃣┈「なぜ?」を使わずに深掘りする┈┈┈┈┈┈୨୧
・「どう感じたの?」
・「その時どんな様子だった?」
・「もう少し教えてもらってもいい?」“状況”と“気持ち”をセットで聞くと、本音まで自然とたどり着けます。
୨୧┈┈┈┈3⃣┈相手の言葉を「少しだけ言い換えて返す」┈┈┈┈┈┈୨୧
🟡たとえば…
相手「最近、仕事がしんどくて…」
あなた「しんどい日が続いているんですね。どんな時に特にそう感じますか?」୨୧┈┈┈┈4⃣┈相手が答えやすい形式での質問テクニック┈┈┈┈┈┈୨୧
・数値化する:例)「今の状況、100点満点だと何点くらい?」
・第三者視点:「〇〇さんなら、なんて言うかな?」
・極端な質問:「一番最悪なケースって何だと思う?」
・他人も同様:他人の問題例を出して、「あなたは?」୨୧┈┈┈┈5⃣┈沈黙を恐れない┈┈┈┈┈┈୨୧
本音が出る前には、必ず“間”が生まれます。実はその沈黙こそが本音の入口。
沈黙が待てずに(怖くて)すぐ話を足そうとすると、相手が言いかけた本音が消えてしまうことがあります。
特に、情報処理がゆっくりめの方は 考える時間が必要。
「ゆっくりで大丈夫ですよ」という雰囲気を出すことで、本音が引き出しやすくなります。ネイチャースタイルのレッスンでも、受講生が考えている時はあえて待つことがあります。
すると、数秒後に「実は…」と本音が出てくることが多いのです。୨୧┈┈┈┈6⃣┈「もしも」の話でハードルを下げる┈┈┈┈┈┈୨୧
現実的な制約(予算、時間、立場など)があると、人は本音を隠しがちです。
「仮定の話」にすることで、責任を感じずに話しやすくなります。5.本音を引き出す会話のNG例
・「え、そう思うの?」とすぐ評価する
・「でもさ」と否定から入る
・解決策を先に提案する
・「ということは・・・」話を勝手にまとめる
・「だから、それで?」と急かす
・興味のない態度を見せる🧩まとめ
本音を引き出す会話は、特別な技術ではありません。
安心感 × 答えやすい質問 × ゆっくりした対話この3つがそろうと、相手は自然と心を開いてくれます。
ネイチャースタイルのレッスンでも、受講生の方が「こんなに話せると思わなかった」と驚かれることが多いのは、この“安心の会話”を大切にしているからです。
あなたの周りの大切な人とも、ぜひ試してみてくださいね。
受講生の声やインタビューも、ぜひ参考にしてみてくださいね。
👉 受講者の声一覧
👉 話し方レッスン成果|受講生インタビュー次回も「話し方のコツ、ワンポイントレッスン」で、日常をもっと心地よくするヒントをお届けします✨
[吉国 裕子] 話し方教室 ネイチャースタイル / コミュニケーショントレーナー・心理カウンセラー





























